おはようございます。
日本一親切なコピーライターの桑原佳介です。
今日は少し経済的な話をしたいと思います。
というのも年末になると経済誌の表紙はほぼ全てといって良い程、
「2021年株価大予測!」のような似たテーマが並んでいます。
ちょっと見たところ
「新型コロナウイルスの影響でこうなるから、
こういう業界の株が狙い目です」のような論調で専門家と言われる人の意見が
語られています。
※雑誌は広告主がいる影響なのか日本株に特化した話が大半ですね。
とは言え普通に考えれば今後伸びていくのは新興国だと思うので、
ちょっと中国経済に関して考えてみたいと思います。
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中所得国の罠
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「中所得国の罠」という言葉を聞いたことはありますでしょうか?
所得が中位という意味そのままで
1人あたりのGDPが3,000~1万ドルを指します。
※年収と思ってくれればOKです。
結論から言うとこのこの中所得国になるまででもけっこう大変です。
1 自給自足で頑張る
2 生産効率を上げる
3 余った物資を外国に販売する
4 外貨が入ってきて工場を建設する
5 自国で商品を開発する
6 鉄道や空港などのインフラを建設
7 自国通貨の価値が上昇する
8 優秀な人材が育つ
9 税収を使ってさらにインフラや教育が整う
ここまでいってようやく1万ドルです。
年収100万台だと思ってくれればOKです。
ちなみにアジア最貧国のバングラディッシュの平均年収は
約17万です。
ここを突破できれば
中所得国から準先進国へステップアップできますが、
ここで脱落・停滞する国が実は大半を占めています…。
例えばメキシコやチリ、
ブラジルといったような
中南米の国々はなかなかこれ以上豊かになれていません。
1960年代の日本は流れにのってこの壁を突破したからこそ、
今世界3位の経済大国になっています。
今日本追い抜いて世界2位の経済大国である中国の平均年収はまだ
200万円にも到達していません。
人口は多いから総GDPは多くなるのは当たり前ですよね。
メディアの報道に騙されてはいけません。
国全体としては日本の方が中国よりも圧倒的に豊かです。
中国政府の発表によると2019年の1人あたりGDPは
ちょうど1万ドルを突破したあたりだそうです。
果たして中国はこの壁を突破できるのか?
アメリカとの貿易戦争や台湾や香港との争いもこの知識を持って見ると
より面白くなると思います。
今日は専門的な話になってしまいましたが、
何かの参考になれば幸いです。
最後まで読んで頂きありがとうございました。